企業概要

代表挨拶

私は、塩と農業は近い物だと考えております。
農業ではその土地の土の状態、水の良しあしで作付けできる作物も変わり、気候、風土も相まって美味しさが変わってくるのは当たり前ですが、塩もまた同じ。清浄で綺麗な海水、また川や排水が近くにあったりミネラルが豊富な土壌が近くにあったりと、内陸部の環境で出来上がる塩もまた変わってきます。

塩は歴史が深く、その土地土地で何百年も前から作られているものもあり、理にかなった昔ながらの製塩方法があり、それは歴史や風土に織り込まれています。そこに美味しい塩作りのヒントが沢山隠されているのです。私は、西表島祖納地区の伝統行事などにも参加し、文化や歴史を学ぶ事で西表島ノ塩をさらにレベルアップさせ、他の加工品などにも応用させていきたいと思っています。

私は、塩の道に入る以前、二十年近く科学分析装置・プラント装置を販売するメーカーに所属しており、様々なプラントなどを国立開発法人などへ特注販売や共同研究をしておりました。あるとき縁あって、数年前に台風で半壊した、ある島の塩工場をほぼ有志で復活させることに。
塩も元々は結晶体であり、科学の力が役に立ちます。この知識を使えば美味しく安全な塩を美味しく作る事ができるのではないかと思ったのです。紆余曲折ありながら、様々な方に協力を得て、無事工場を再開し、塩会社を立ち上げる運びになりました。

しかし、その工場の地下海水の、若干ではありますが汚染が発覚し、その海水を使った塩づくりに疑問を覚えました。時を同じくして、折しのリゾート開発の波に押され、何の保証もないまま泣く泣く工場を手放すことに。当時は本当に苦難の連続で、今では笑い話ですが「借金を返すためには自らの保険金を使うしかないか……」と考えたこともありました(笑)

しかし、その苦境を妻に支えられました。
「あなたにしか出来ない塩があるんでしょう?当面私が何をしてでも働けばいい。汚染された海水よりあなたがこだわる海水ををこれから探して。ちょうど良い時期に追い出されて逆に良かった」と。

彼女の言葉は衝撃でした。

「そうだった。自分にしか作れない安心安全な美味しい塩の製法を作ったんだ。後は納得いく海水。そして、僕が作ったその塩を色んな人に食べてもらいたい」

妻の支えを糧に、再起を決めました。
当初はコンビニでさえ買い物が出来ず、スーパーの特売品を漁る日々。子供の誕生日にも特売品の食パンと半額のヨーグルトで妻がケーキを作り、蝋燭の灯でお祝いしました。
そんな中、石垣金星さんという西表島の恩人に出会い、また、様々な方のご協力によって西表島祖納の海にたどり着きました。

探し求めていた最も綺麗な海水に出会うことができ、そして竹富町、西表島唯一の塩工場を再建することが叶いました。今までの苦労は、初めからここで塩作りをするための布石だったのかもしれません。

塩工場を西表島にて復活させる事ができたのは、住民の皆様のご協力のおかげであります。その恩を返す為にも、これから美味しく、安全な塩を作り、西表島への貢献に尽力したいと思います。

 

ソルトラボ石垣島
藤本 健

企業概要
屋号ソルトラボ石垣島
設立2018(平成30年)年2月20日
代表取締役藤本健
事業内容製塩事業:「西表島ノ塩」の製造販売
所在地①本社 〒907-0002 沖縄県石垣市真栄里1111-208
TEL 0980-87-9801
FAX 0980-87-9802

②西表島工場
〒907-1541 沖縄県八重山郡竹富町字826-1 (紅露工房様 通り奥)
TEL 0980-87-9801
FAX 0980-87-9802
メールアドレスinfo@salt-lab.co.jp
fujimoto@salt-lab.co.jp(代表藤本メール)
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